/* この記事は架空のエッセイであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。現実の属性や情報に基づくあらゆる推測や言及について、筆者は責任を負いません。 */
本文
初対面の単色アイコン元カノ未練タラタラ高学歴マゾ乳首クネクネ性欲童貞(空手経験あり)が周りを格下だと判断して攻撃しまくるのって、散歩するたび知らん人に抱きついて腰振る犬見てるみたいで、ふつうに悲しかった。
かたぎりあまね(@amane_katagiri):1787327882676912472
後輩のSくんが連れてきたIと名乗る男は、かれが所有しているというXアカウント: Oによれば「乳首で感じるマゾオス東大生」らしい。Iくんは高校中退後に2年間のフリーターを経験したのち、高認(高等学校卒業程度認定試験)を経由して東京大学に進んだ24歳だと自己紹介していたので、少なくとも半分は正しそうだ。乳首マゾなのかについては、結局本人から対面で確認する機会はなかったので、東大生であることをほのめかすための枕詞ギャグだったのかもしれない。
Iくんは東京生まれ東京育ちのエリートで、少なくとも僕のような文化資本の低い人間よりはるかに豊かな少年時代を送ってきたと想像できる。高校中退から日本の最高峰である東京大学に合格したという経験はIくんにとっては非常に大きな成功体験として刻まれているようで、確かに僕のような三流のU大学出身者は全くもって相手にする価値がないという態度だった。かれの学業への自信を見ていると、専門科目の難解さに耐えられずに地元に戻った同期のKくんを思い出す。Kくんは高校までの勉強は得意だったようだが、東京大学には一歩およばずU大学で妥協したらしく、大学院は東京大学に行って学歴ロンダリングするのだと息巻いていた。かれは1年足らずで虎になって森に帰っていったが、今はどうしているだろうか。
そのIくんが運用するOは赤い単色アイコンのアカウントで、かれはそのアイコンにある程度アイデンティティを持っているようだった。単色アイコンといえば、数年前にアイドル育成ゲームのキャラクターがLINEで単色アイコンを使っていたことを分析する記事を思い出す。僕は単色アイコンのアカウントを運用している人に会ったことがなかったので、その直情的で粗暴な攻撃性の高さに驚いて、感動を忘れないうちにこの日記を書いているわけである。だから、日頃から単色アイコンに慣れ親しんでいる人にとっては、この記事は常識のような当たり前の内容ばかりかもしれない。
Oは4000人程度のフォロワーを抱えたアカウントで、いわゆる単色アイコンっぽい厭世的かつシニカルでセンスあるポストを売りにしているようだ。Sくんがオフ会の約束をしたというIくんが開いた深夜のスペースでは、Sくん以外のリスナーは全員女性だったようで、よくモテるアカウントなのだとSくんに聞いていた。確かに、ポストのセンスのよさをきっかけにオフ会でセックスする話はよく見かける。しかし、Iくんはどうも過去に1人の女性と付き合ったきり、誰とも関係を持っていないようだ。その元パートナーともセックスの経験はなく、今に至るまで童貞らしい。
Oのポストを見る限り、Iくんは「元カノ」を神格化しているようで、破局の間際と思われるDMのスクリーンショットを上げたり(クネクネというのがどういう意味なのかは未だに分からないが)、どうも的外れな洞察に基づく後悔を口にしたりしているのを見ると、別れた以降に仲良くなった女性を元カノと比較して拒絶し続けているのかもしれない。Sくんに「きちんとした恋人を見つけろ」「オタサーの姫なんかに時間を使うな」などと強弁する視線の先には、きっと元カノの姿が浮かんでいたはずだ。
クールで知性的な姿を思わせるXアカウント: Oだったが、駅から会場まで歩いている間に私たちと楽しそうに話すIくんは、単色アイコンを顔に据えたOとはまるで正反対の印象だった。常に周囲の男との序列に気を払い、弱い者を侮りマウントを繰り返し、強い者に付き従うコミュニケーションを得意とする、エロ漫画の端の方に生きていそうないかにもつまらない大学生である。そのようなホモソーシャル・マウンティング社会では、自分が乳首マゾだなんて開示してしまった暁には絶対的最底辺扱いされてしまいそうだが、ひょっとすると性癖の異常さで強さが決まる素敵なコミュニティに所属しているのかもしれない。
Iくんに僕が「かたぎりあまね」だと名乗ると、「『あまね』って感じじゃないですよね笑」とか「私も昔、◯◯(日本人女性風の名前だったが失念)って名乗ってた頃があるんで、その気持ち分かりますよ~笑」などと、楽しそうに僕の名乗った名前を揶揄し始めた。まともに言語を運用している存在であれば、名前の否定は存在の否定と同義といえる最大限の侮辱のはずなのだが、かれは一体どれだけ低俗な社会生活を送っているのだろうか。
別に「あまね」などと名乗るアラサーの中肉中背のオタク男に対して客観的に何らかの揶揄が浮かぶこと自体を否定するつもりはないし、それを面と向かって口にする自由もあるだろう。しかし、しばしばそういう人間はコミュニケーションに通常より労力がかかるので、僕はそういう人間とは以降の人生で関わらないようにしている。地面を歩いているだけのふつうの人間なら引っかからないような、いわば透明なハードルとして作用しているのだ。
会場まで歩いている間も、そして会場に着いてからも、Iくんは会話の中で「こいつは俺より上か下か?」という判断を交えたコミュニケーションを続けていた。より正確に言えば、「こいつらは全員俺より下だからナメた態度でオッケー」という態度だった。SくんがU大学出身で、そして会場にいたのもほぼU大学の関係者だったので、人生の成功が約束された東京大学に通うIくんからは全員が下に見えていたのだろう。
IくんはSくんと会話する際にとにかくSくんの話を遮って、一方的に主張を押しつけ、さらに酒を飲むよう強要していた。SくんとIくんはほぼ初対面だったはずだが、数時間ですっかりIくんの中には上下関係ができあがっていたわけだ。飲みさしのハイボールに梅酒を注いだ味も分からないだろう酒を飲みながら「昔、空手やってたんで! U大学のモヤシオタクなんか全員ぶっ飛ばしてやるよ!」などと繰り返す姿は不快を通り越して怒りが沸く。一応言っておくけれど、Iくんは別に強面という感じでもなければ、肌を黒く焼いたりタトゥーやピアスを備えているわけでもない、ただただ肌は白くて黒い髪がもっさりしたモヤシオタクである。
SくんとIくんがどのように盛り上がってここに来ることになったかは分からないが、いずれにしても、初対面の人間ばかりの場で全員を敵に回すコミュニケーションにどのようなメリットがあるのだろう? もちろん、かれが持つ東大生の自負から他人を下に見ること自体は止められないが、それをわざわざ態度や口に出すとどのような結果をもたらすか想像できないというのは、Iくんが持っているはずの論理的思考能力を考慮するととどうにも不思議である。
こういう人間がコミュニティにいるとふつうは空間が疲弊するはずだが、Oのポストを見ると一緒に酒を飲む友人もいるようなので、やはりホモソーシャル・コミュニティでは定番の処世術なのだろう。Iくんと交流のある人はかれをそういう人だと理解して付き合っているはずで、ひょっとすると今回僕たちに見せなかったよいところもあるはずだ。Iくんの友だちがこの記事を読めば「Iくんのよさを知らない性格の悪い人間が書いた文章だ!」と噴き上がるに違いない。これは全くその通りで、Iくんが今回会場で勝手に爆睡してしまったのも含めて、かれのよさを理解できるタイミングは全くなかった。
Iくんと話しているうちに、かれは単に初対面のコミュニケーションが苦手なだけで、かれなりに「イジり・イジられ」や「プロレス」のように対等なじゃれ合いを演じようとしていているだけなのでは?と感じるタイミングがあった。Sくんを童貞と揶揄しつつIくん自身も童貞だと口走っていたし、同席した参加者にも同様の揶揄を繰り返していたからだ。仲のいい友だちと冗談でディスを交わすことはあるだろうし、距離感を測るのが苦手なだけという説明なら、これ以上付き合いたくはないが納得がいく。
今思えばあまりに好意的すぎる解釈で、やはり変な首を突っ込むべきではなかったと思う。僕が「Iくんも童貞なの?」と尋ねると形相を変えて突然わめき散らし、話題を変えたかったのか僕の太ももや肩を触りつつ「グラスが空だぞ!」「酒を飲め!」と繰り返した。僕はこの雰囲気でこれ以上酒を飲みたくはなかったので断ったのだが、さらに「潰れるのが怖いんすか~?」と気持ち悪い声で煽り立てる。どこまでいっても予測可能でくだらないことしか言わない、関わると関わった分だけ疲れるというつまらない男である。
そのタイミングでかれに「場酔い」について説明しても一向に理解してもらえなかったのはかなり印象的だった。何度か質問して聞き出してみると、Iくんは酒を飲ませ、飲まされ、乱痴気騒ぎするだけの飲み会しか知らないのだという。結局のところ、Iくんは同性に対して序列を付け、下位のオスを押さえつけ、上位のオスにへつらい、酒の量で勝ち負けを決めるようなコミュニティしか経験したことがないのである。そして、自分が経験していないもの、かれが学問的な知識として認めないものは何一つ想像も理解もできない、知性からは全く離れた存在だったわけだ。
ふらつく手で酒を勧めるIくんは、僕のグラスにギリギリまで酒を注ごうとして溢れさせてしまうし、やはり意味不明なちゃんぽんを繰り返すし、挙げ句の果てにはSくんに詰め寄って腕を振り上げた拍子にグラスを床に倒してしまった。そして、酒に強いと自負していたが、疲れていたのかひとしきり怒鳴り終えるとすぐに寝てしまったのである。もはやどうでもいいことだが、Iくんは膵臓に問題があって酒はあまり飲まない方がいいのだそうだ。翌日はふつうに目覚めたようだが、身体に負担のかかる飲み方は避けた方がいい。
最近は平和なコミュニティで生きてきたので、この世には全く根本から通じ合えない存在がいるということを忘れていた。いかにも日本人の平和ボケという状態だったので、コミュニティを広げるにあたっては平和を守るのが一番苦労するという気付きを得られたのは収穫である。最近は技術系カンファレンスでも間口の広さと治安維持の両立に苦労しているようだし、やはり気を抜くべきではないと思う。井の中の蛙に大海を気付かされる、とはこのことだ。
この日記を書く際にOのポストを見直したのだが、世界初のメンソールタバコといわれる銘柄の終売について写真付きで語っていたのを見つけた。確かに、寝落ちたIくんは大事そうにそのタバコを握っていた気がする。このタバコが入手できなくなったら、代わりのタバコを探しては元カノと同じように「前のタバコがよかったのに……」と未練と後悔を繰り返すのだろうか。少しずつでも、かれの世界が広がることを願うばかりである。
明け方、眠っているIくんのスマホに届いた「パーペキ」というスタンプの不敵な笑みが、少しずつ記憶から曖昧に消えていく。楽しそうに他人をバカにしてはばからないIくんの顔も、夏が来るまでには鬱屈した単色アイコンに上書きされて思い出せなくなっているだろう。
補足
2024/05/07
Iの身勝手な言動は、この日だけでは終わりませんでした。
私がこの「単色アイコンの思い出」という記事の本文を投稿した2024年5月7日の夜、IはXで友人のスペースに参加して意味ありげな溜息や独り言を繰り返しながら、いかに自分が傷付いた無辜な被害者であるかをアピールしていました(お笑いトリオ東京03の「アピール」というコントにかなり近いです)。ただ、周囲はあまり意に介していなかったようで、Iの溜息にはほとんど触れないまま会話が進んでいたのがよく印象に残っています。
このあたりで私は、Iがインターネット上やリアルの交友関係上でどのような扱いを受けているかについて、またそれがおそらくIの自認しているような世界からは大きく離れていることについて、徐々に理解していきました。
2024/05/08
記事を投稿した翌日である2024年5月8日になって、Iは私に抗議の意を示すDMを送ってきました。一晩中かけて文章を推敲していたのか、メモ帳アプリか何かから貼り付けられたメッセージはなんと3000字を超えていました。「酔って迷惑かけたのはゴメンだけど、恥ずかしいから記事消してちょ☆」と書くだけでこの厚み?
ここからは、この記事の本来の目的に合わせて、単色アイコンのアカウントに潜む攻撃性をしっかりと書き残すために、受け取ったDMの一部を抜粋してコメントを加えていきます。なお、これらのDMはIが作成してXアカウント: Oを通じて送信したもので、CC BY 4.0でライセンスされていません。
かたぎりさん、こんにちは
投稿されたブログ、拝読いたしました。
私としては書かれていることのほとんどが事実と食い違っているとしか思えないので、その委細を正すことよりも肝心な点にだけ集中して述べたいと思います。
Xアカウント: Oのメッセージ
Iは会場に着いた段階でかなり酔っていて、また倒れるように寝落ちてしまったのも踏まえると、客観的に見て自らの振る舞いや周囲の反応について十分に記憶が残っていたとは思えません。これは「事実と食い違っている」というよりも、単に記憶にない言動を書き立てられ、さらにそれがシラフの自分から見て恥ずかしい内容だったため、「その委細を正す」ことはできないけれど、どうにか記事は消してもらうためにDMを送ってきたと考えるのが妥当です。
現に私が書いた内容は、文章の流れを重視して舞台や周辺情報をぼかしたり、事実を保ったまま時系列を入れ替えたり、また記事のバランスを保つためにさらに過激な言動の一部を省いています。もちろんその一つ一つを指摘して修正させることに価値はないかもしれませんが、違和感を感じる場所はいくつかあったはずです。しかし、Iの主張は基本的に私の記事の流れに基づくもので、「全く記憶にない記事を、理性や社会性を保ったシラフの自分から否定してみた」としか感じられない内容でした。
しかも、ここには書かれていない言動があったという記憶が少しでもあれば、交渉が決裂して記事が未公開の事実で増補される事態を防ぐために、もう少し気を払うはずです。実際、私はこの記事を当時の録音を書き起こしながら執筆しましたし、あの日の出来事はほぼ構成時に作ったメモに残っています。おかげで、1年たった今でもあの日の出来事はまだよく覚えているし、それらの件についていつでも記載を追加することさえできます。
しかし、一方のIは自分がかけた迷惑についてはほとんど覚えておらず、自分がどんなリスクを負って強硬な態度に出たのか全く分かっていないようでした。それでも、自分がどんな言動をしたかなんてSくんに一度でも聞けば分かるはずで、それもせずに記事を消すよう長々と主張したのですから、いかにIが自分の交渉力に自信があるのかということを思い知らされました。
ここに書くことは基本的にオフレコでお願いします、私は皆さんのうち数人のお名前と、事が起こった場所の住所を把握していますが、それらについて公にしないのと同様、かたぎりさんにもプライバシーの遵守を求めたいと思います。
Xアカウント: Oのメッセージ
私とDMで交渉を続けるIは、いかに自分が道徳的優位に立っているかのアピールと、それとは矛盾した他人のプライバシーの暴露に関する言及を何度か行いました。そういうくせがあるのでしょう。道徳的優位に立ちつつ酔って他人に無礼を働くというのはかなり無理があると思いますが、Iの中では成立する理屈のようです。
ここで一応言っておかねばならないと思いますが、仮にIが私への報復と称して他人の個人情報や根拠のない噂を流したり、それをもって何らかの危険に晒した場合は、もちろんIが単独で不法行為を構成します。仮にIがこの記事に対する報復だと主張しても、私がこの記事を公開した事実との間に因果関係は認められないでしょう。
この「道徳的優位に立つ無辜の被害者」という、何をしても許される無敵の立場を奪取するということにかけては、多くのフォロワーを抱える人気のXアカウント: Oを運用するIの専門領域なのでしょう。私には真似できません。
ただ、この交渉自体には何らかの後ろめたさがあるのか「基本的にオフレコでお願いします」とあります。私はこのDMを受け取った当時、素直に記事も削除して、もちろんこのDMについても誰にも明かしていませんでした。再三言っているとおり、この記事は単色アイコンの背後に潜む直情的で粗暴な攻撃性について書き残すためのもので、特定の個人を嘘や欺瞞で貶めようなどとは思っていません。そのため、自分の言動に(おそらく)記憶のないまま記事のモチーフにされたIのショックに一定の理解を示した私は、この記事を削除して今後は触れないようにしようと思ったわけです。
しかし、この思いやりは全くの間違いだったと分かります。このやり取りの数週間後から2024年7月までの1ヶ月ほど、態度を豹変させたIは私にさらなる要求を繰り返しました。私のことを少し脅せば言いなりになる弱い存在だと思ったのか、当初のDMはなかった10万円での示談要求と怒りに任せた強い主張を繰り広げたのです。最終的には無理を通せないと理解したようで、この節の執筆時点(2025年4月)で全くの無反応を貫いています。そのため、この記事に関するIの主張の全ては解決したと判断し、「プライバシーの遵守」なる勝手な要求を受け入れる必要はないと判断しました。
私がもう少しナメられないコミュニケーションを心がけていれば、こんな補足は書かれなかったかもしれませんし、ひょっとしたらこの記事は消えたままだったかもしれません。でも結局、誰も幸せになりませんでした。
まず最初に、私は「アラサーの中肉中背のオタク男」だから「あまね」っぽくない、と言った覚えはありません。かたぎりさんがどういう自認を持っておられるのかわかりませんが、容姿や年齢は当初から一切関係がないのではっきり言って困惑しています。話しているなかで「あまね」らしくないと感じたのでそう伝えました、もしそれが不快だったのであれば謝罪しますが、「アラサーの中肉中背男」であることは当初から問題になっていません。(一方で、かたぎりさんの記事には私の容姿や声に対する侮辱が含まれています。「ただただ肌は白くて黒い髪がもっさりしたモヤシオタク」「気持ち悪い声で煽り立てる」等は誰がどう見ても誹謗中傷でしょう。)
もしかかたぎりさんが名前になんらかの誇りを持っており、「らしくない」と言われることで傷ついたのであればその場で憤りを表明すればいいとしか思えません。自分自身と一体にさえ感じているものを「らしくない」と言われて感情が損なわれるのは私にも十分理解できることですし、それについてその場で謝罪を要求するのは適切な態度だと思います。しかし、怒りを「宵越し」て、ブログ記事で脚色を交えて公に中傷するのはフェアな応答とは言えない、と思います。少なくとも、悪意なくなされたことに悪意で応答しているのだから、どちらが責を負うべき振る舞いであるかは一目瞭然ではないでしょうか。
Xアカウント: Oのメッセージ
この部分は全く意味が分かりませんでした。まるで言い訳だらけの謝罪会見でも聞いているようです。
たとえ「アラサーの中肉中背のオタク男だから否定された」という印象が間違いだったとしても、普通の人であれば侮辱として受け取ることに何ら間違いはないし、それに対して不快感を感じるのもごく自然です。
しかも、Iが私のどこを指して「『あまね』って感じじゃない」と思ったのかは、以降の主張でも決して明かされませんでした。とにかくそう思っただけだという中身のない主張で終わっています。この「不快だったのであれば謝罪します」という条件付きの謝罪はいろいろなところで見かけますが、これも「私は何も悪くない」と言っているのと変わりません。Iの言葉からは、私の名前を否定したことに対する申し訳なさや後悔は全く感じませんでした。
結局、わざわざ相手の名前を否定して回る行為にはどのようなメリットがあったのでしょうか? Iは就職のかかった最終面接でもそんな無礼を働くのでしょうか? ひょっとしたら、東京大学の図書館には「初対面の人には『なんか名前と印象違いますね』と小馬鹿にしましょう」などと書かれたマナー本があるのかもしれません。もしそうなら、今すぐ有害図書に指定の上で撤去してほしいですね。
また、「ブログ記事で脚色を交えて公に中傷するのはフェアな応答とは言え」ず、「その場で謝罪を要求するのは適切な態度」だと主張していますが、私はあの日の冒頭からIをモチーフにエッセイを書こうなどと思うはずもなく、数々の無礼の末にこの記事を書くに至ったわけで、時系列が逆転しています。単に名前を否定されたくらいで済めばこの記事が生まれることはなく、それ以降にあった数々の出来事の一つとして並べられたにすぎません。Iが「宵越し」とわざわざ強調しているのは道徳的立場を確保するためなのでしょうが、「怒りを宵越してはいけない」という規範はせいぜい家族や友だち、あるいは同僚とむやみに衝突しないための処世術であって、仲良くなれそうにもない初対面の人間に働かれた無礼をすぐに忘れろと説得するための権威にはなりえません。
さらに、「悪意なくなされたことに悪意で応答している」というのもIの一方的な主張であって、Iの言葉に悪意がなかった根拠も、私の記事に悪意がある根拠も何一つ示されていません。仮に悪意なく他人の名前を否定したという主張を認めても、Iが私をナメていたという認識を補強するだけです。そうあってほしいという願いを事実のように述べたとしても、「どちらが責を負うべき振る舞いであるか」は決して「一目瞭然」にはなりません。
Iが「誰がどう見ても誹謗中傷」だと主張する箇所についても、せいぜい穏当な表現ではないかもしれないという程度で、「誰がどう見ても誹謗中傷」というほどのひどい内容とは思えません。多少強い表現に感じる「モヤシオタク」という言葉についても、I自身が放った言葉に対する表現上の応答であるのは明白で、仮に法的な責任を論じるにしても、単語だけではなく前後の文脈を踏まえて判断されることに注意が必要でしょう。
(省略: あの日の内容に関して参加者に対する多少の揶揄を含んだ900字ほどの弁解を含む段落)
今更どうでもいいことですが、僕と皆さんの通っている大学が違うことを問題にしたつもりは一切なかったので「かれが持つ東大生の自負から他人を下に見ること自体は止められないが、それをわざわざ態度や口に出すとどのような結果をもたらすか想像できないというのは、Iくんが持っているはずの論理的思考能力を考慮するととどうにも不思議である」という感想を持たれたことの方が不思議でなりません。U大学が三流であると思ったことは一度もないですし、仮にかたぎりさん自身がそう思われているにせよ、それは他の学生に対して極めて失礼な物言いだと思います。少なくとも、「確かに僕のような三流のU大学出身者は全くもって相手にする価値がないという態度だった」という見方はいくらなんでも僻みすぎではないか、と思われてなりません。
Xアカウント: Oのメッセージ
当たり前です。私はU大学を三流であると思ったことなんて一度もありません。かつて大学が提供していたサービスの盛衰を記事に残すほどには、自分の出身大学に愛着があるつもりです。これはIが東大生であるという点を踏まえて、その態度から漏れ出る内心について記述したもので、この部分を私が出身大学を三流だと主張しているなんて絶対に読めるはずがありません。
Iが無礼な態度を取り続け、あまつさえ「U大学のモヤシオタクなんか全員ぶっ飛ばしてやるよ!」なんて言い出すものですから、東大生であるIはそう考えているのが自然だ、というだけの記述でしかありません。U大学の他の学生に対して極めて失礼なのはIの方です。
かたぎりさんの記事と、それにまつわる多くの反応で私は心理的にダメージを負っています。正直言って、何も食べられませんし、ほとんど起き上がることができません。昨日は本来ゼミがあったのですが欠席せざるをえず、 (省略) の診察を予定より早めてもらうことになりました。今回の件でのダメージが長引くと、場合によっては卒業論文や就職にまで影響が出ることになります。また、私は (省略) でも週に数日のアルバイトを行なっているのですが、今週はそれにも出勤できる気配がありません。精神的・金銭的な被害は極めて大きいです。できれば小さく留めたいと考えています。
私としては記事を削除した上で、発言が事実誤認であると明言していただければなんの問題もなく日常生活に復帰できると考えています。
Xアカウント: Oのメッセージ
奇遇ですね。私もダメージを負いました。仕事で大変忙しくしていた中のゴールデンウィークという楽しみを身勝手な言動で台無しにされ、寝ている間は何も食べられなくなり、ほとんど起き上がることができませんでした。昨日は本来仕事だったのですがリモートワークに切り替えざるをえず、通院は……特にないですね。まぁとにかく、精神的・金銭的な被害は極めて大きかったです。できれば小さく留めたかったのですが、エッセイとしてそのショックを昇華させてもなお、謝罪一つなく記事の削除を強硬に主張されたのですから、私の方は大学生の頃のような日常生活に復帰できそうにもありません。
それに、この記事には全く「事実誤認」は含まれていません。私はIが主張するような事実誤認や悪質な誹謗中傷だと認めてこの記事を消したわけではなく、ただただIの悲痛な被害を訴える言葉に同情して消しただけです。記事が復活したのは、その同情が間違いだったからにすぎません。
この記事はあくまで私の目の前で起きた出来事を客観的な録音を元に一つの文章として仕上げただけです。そのため、ここにIを陥れるための嘘や欺瞞を含む必要は全くありません。もし仮に、IがここまでDMで主張したような言い訳じみた不自然な内心が正しく、私の心情理解が誤っていたとしても、あの日にIが表出した言動と私が感じた印象を変えることは決してできません。
もし民事訴訟になった場合、イニシャルやハンドルネームから個人をどの程度特定できるかが争点になります。私の場合、実社会の友人がフォロワーにかなりいること、インスタグラム等では本名を公開していることから、同定可能性が高いと考えられるようです。はっきり言えば面倒ですし、一時的とはいえ奨学金をこんなことに使いたくもないのですが、今回はやむを得ないケースだと考えています。
昨日まで知らなかったのですが名誉毀損は刑事罰の対象にもなるようです。立件が難しい事が多いそうですが、ご対応いただけない場合は警察にも一度相談しようと考えています。
また、大学のサークル関連で起こった事件ですので事実確認のためにも大学側にも連絡を行うつもりです。今回の件で、かたぎりさんが私に加えた誹謗中傷はどれも悪質なものです。あの場でかたぎりさんがどう感じたのであれ、私の経歴や性的な事柄、過去の交際相手のことまで揶揄して公の場で笑い物にするのは正当な仕打ちとは言えないでしょう。繰り返しますが、かたぎりさんが記事を撤回して発言が誤りであったことを公にしてくれさえすれば、今回の件でこれ以上私が何かを言うことはありません。かたぎりさんの良識ある対応を期待したいと思っています。緑薫り行く春が惜しまれるこの頃、些細なすれ違いから醜い争いに発展することよりも、お互い忘れて季節の変化を楽しむ方が遥かに有意義だと、私にはそう思われてなりません。
Xアカウント: Oのメッセージ
まず、ここまでの通りこの記事が誹謗中傷であるかは全く自明ではありません。IがDMで「誹謗中傷」だと明示していた箇所は、礼儀を欠いた揶揄を含んでいるにせよ、「誰がどう見ても誹謗中傷」というほどのものではありません。そもそもこの記事からXアカウント: Oを同定できる可能性さえかなり微妙なところです。まさか、乳首マゾの東大生は世の中に自分しかいないはずだ、とでも主張するつもりなのでしょうか?
それに、Iに関する情報の多くはXアカウント: Oから何の認証もなく誰でも読み取れる事実であって、それを記載するだけでは直ちに悪質とはいえないと思います。Iがあの日私に開示した情報についても、明かした相手が何ら素性の知れない初対面の人間であることを踏まえれば、このような記事を書くにあたって公開するのが躊躇われるほどの配慮が必要なものは含まれていませんでした。
また、私がこの記事を特定の個人について笑いものにする気など全くなく、単色アイコンのアカウントに潜む攻撃性を架空のエッセイとして示すものにすぎないというのはここまで言っているとおりです。仮にIがこの記事から自分が笑いものにされている印象を受けたとすれば、I自身が自らの身勝手な言動を恥じているという何よりの証拠になるでしょう。
最後の「緑薫り行く春が惜しまれるこの頃……」というあいさつから、筆が乗って素敵なことを書きたくなった様子が見えてとても好印象ですね。ついでに冒頭にも仰々しいあいさつ文でも付けておけば、もっといいお手紙になったかもしれません。
以上、2024年5月8日にXアカウント: Oを通じて送られたIの主張は、私が要求に応じて記事を削除したことでいったん解決しました。次のDMが届くまではおよそ1ヶ月待たねばなりません。
2024/06/10
記事の削除から約1ヶ月が経過した2024年6月10日になって、Iからの新たな要求が始まりました。要約すると、「この記事のアーカイブが取られていたのを見つけた。消せないなら10万円払え」という主張のようです。引き続きコメントを入れつつDMを抜粋します。
かたぎりさん、こんにちは
お久しぶりです、お元気にしておられましたでしょうか。大変残念なことですが、「これに関してまた問題が」実際に発生してしまったので、ご連絡差し上げました。というのも、第三者によって魚拓が取られていたからです。
https://archive.md/...
これが拡散されていると別の方から教えていただきました。このURLを貼って私に対する中傷を繰り返すアカウントが存在しているようです。結局のところ、元記事が削除されてもこちらが拡散されているのであれば僕の置かれている状況は変わりません。
つまり、相変わらずかたぎりさんに端を発する誹謗中傷は続いており、精神的・金銭的な被害も(削除前よりはマシであるとしても)依然として残っているわけです。
Xアカウント: Oのメッセージ
Iが確実に記事を消し去りたいと思っているなら、当然にアーカイブサイトを確認するはずです。知識不足をあげつらうつもりはありませんが、1ヶ月も放置した上で他人の指摘でやっと気付くなど、控えめに言っても大変な怠慢だと指摘せざるをえません。私はあまねけ!に掲載された記事の削除しか要求されていませんし、それに従った時点で前回の交渉は完了しています。Iが1ヶ月放置していた時点で私の対応には納得していたはずであり、突然蒸し返すのは本当に意味不明でした。そもそも、私にとっては誰かがアーカイブを取っていようが知ったことではありませんし、アーカイブサイトを探す義務はおろか、アーカイブを見つけたとしてもIに報告する義務さえありません。もともと強硬な態度で削除を要求してきたのですから、そういう気遣いや優しさを受けられるわけがないのです。
また、Iは以降のDMで私がアーカイブを黙認しており、半ば記事を公開状態にしているという疑いをかけてきたのですが、あまねけ!の記事がどのようにアーカイブされているかなんて私にはどうでもいいことです。何にせよ、私は記事を削除した時点でIの要求への対応を終えています。私は仮にIが自分自身でアーカイブを取っていて、後から自作自演で騒ぎ立てていても確認しようがありません。アーカイブの削除なんてどうでもよく、私に受けた 被害 を 回復 するために言いがかりを付けてきたとしても、私がその真意を明かすことはできないでしょう。
私からかたぎりさんにお願いしたいことは一つです。著作権者として、当該アーカイブに削除依頼を出してもらえませんでしょうか。
archive todayは削除申請に応じないことで有名なようですが、一旦はそうしていただくほかありません。もしそれでも削除がなされないのであれば、やむを得ないことですが以前にお話しした対応策(警察への相談、民事訴訟、大学への連絡)を行うつもりです。私にも一時的な金銭的・時間的な負担が発生するので避けたいのですが、こうなってしまった以上は仕方ないことだと思っています。魚拓等でも被害の証拠として機能することはすでに確認ができています。
ただ、私も正直に言えばこんなことで疲弊したいわけではないので、示談で済ませてもよいと考えています。こちらからは個人に対する誹謗中傷での示談金の相場の最低ラインである10万円を提示しますが、相談には応じる構えです。どちらにせよ、アーカイブが削除されるのであればこれらはすべて関係のない話です。
Xアカウント: Oのメッセージ
削除依頼くらいならメール出すだけだし手伝おうか……と思って読み進めましたが、突然飛び出した10万円で示談しろという要求を見て、そんな優しい気分はすっかり吹き飛びました。これまで私が取っていた態度がIを付け上がらせる誤ったものだったと理解して、記事の再公開と補足の記載を検討しはじめたのはこの頃です。
アーカイブサイトの中でもarchive todayからの削除は非常に手間がかかりますし、成功率も非常に低いという事実はIも知っているようですから、この要求が無理難題を突き付けて訴訟か示談かを選ばせるものだということは明白でした。ただし、この記事が法的責任を追及できる内容だというのは、あくまでIの主張の域を出ない仮定の話でしかありません。この記事が私の単なる架空のエッセイなら、最低額だと言い張る10万円の要求さえ全く根拠がないわけです。しかしここからIは、まるで私の負うべき法的責任が確定しているような口ぶりで、荒唐無稽な金銭の要求を続けることになります。
また、ここでお話ししていることも含めて、ツイート等で触れないでいただくようにお願いします。私との会話の内容も部外秘であることは前回お願いした通りです。私も本名や住所を含めた皆さんの個人情報は秘匿しています。
お忙しいところ恐縮ですが、ご連絡の程よろしくお願いします。
Xアカウント: Oのメッセージ
自分が道徳的優位に立っていることのアピールも忘れません。本当にIが無辜の被害者なら、そもそも酔って他人に無礼を働きませんし、このように関係のない他人のプライバシーを唐突に交渉の舞台に上げたりしないでしょう。私の記事の公開と他人のプライバシーの暴露は全く関係のない行為であって、まるで双務的な約束のように並べ立てるのは非常に不適切なやり方です。
2024/06/11 ~ 2024/06/28
█████████████
この期間中、Iから約2週間にわたって上記記事本文のアーカイブを削除しなければ法的措置を取るという旨の強硬な要求が続きました。これらの主張や要求を含む非公開のメッセージについては、2025年5月以降に順次この記事に掲載予定です。
2024/07/08
2024年6月28日から10日ほど放置したところ、2024年7月8日に催促のDMが届きました。これまでの比較的穏やかなやり取りとは異なり、後半になるとかなり強い口調で私に責任を取るよう迫ってきます。既にあの日から1ヶ月ほど経っていたこともあり、I自身は(おそらく)もともと記憶にない事実関係や、それが相手に与えた印象などはどうでもよくなっていて、もはや「何もしていないのに一方的に誹謗中傷を受けて傷つけられた」というとても強い被害者意識しか残っていないようでした。これは、Iが事実と願いを織り交ぜた理不尽な要求を繰り返しているうちに、自分の言葉で自身の認識まで書き換えてしまった、とさえ表現できるかもしれません。
一応10日は待ったんですが、音沙汰はありましたか?
archive todayが削除請求に応じづらいことは私も知っています、ただ一般的にアーカイブサイトは10日以内には何らかのレスポンスを返すようなので10日待ってみましたが、現時点で見込みが薄いようであれば次のステップに移らざるをえません。
アーカイブはすでに広く拡散されており、たとえば1年近く経ってから記事が削除されたところで被害を小さく留めることは不可能でしょう。その時点ですでに取り返しつかないほど名誉が毀損されてしまっているでしょうし、また別の形(スクリーンショットなど)でも再保存されてしまっていることでしょう。
記事が削除されさえすればいいのではなかったのか、と言われましても現に魚拓として拡散が続いてる以上は厳密に削除されたとは言い難いでしょうし、当初の段階で双方に予想できなかった事態が起きてしまったのですから新しい対応を求めるのは当然のことです。少なくとも、「これに関係してまた何か問題がありましたら、その際はよろしくお願いします。」と伝えていたはずです。かたぎりさんは同じ文章のなかで「期限を切られると(…)削除に前向きな連絡が返ってきても対応できません」と言いながら、「法的措置というカードがなければ私が削除要請に取り組まないとお思いなのかもしれませんが、サイト管理者として協力しますというのは繰り返し言っている通り」とも仰っていて、法的措置を受けるなら対応するつもりはないのか、あるいはどのみち対応するのかはっきりしないですね。
Xアカウント: Oのメッセージ
こめかみに銃口を突き付けられながら協力するつもりはない、というだけの言葉を理解できないのはとても不思議ですね。頑張ってIに「場酔い」について説明したのを思い出します。私は、サイト管理者がメールを送らないといけないなら協力するよ、と言っているだけです。ここに私が記事を公開した責任だとか、記事をこの世から完全に消し去る義務感などは一切ありません。善意での協力に法的措置を持ち出されるなら、その善意は消え失せて当然でしょう。
センスあるポストを組み立てる頭の良さを活かして、やり取りしている相手の気持ちくらいもう少し理解してほしいところです。
期限を切られると対応できない、というのは反省している人間の物言いでないと感じます。
かたぎりさんは根本的に誤解しておられると思うのですが、私は今回受けた不当な仕打ちについてはっきり憤っています。飲み会で不愉快な思いをしたのは私も同じですが、その程度のことでの私の経歴や容姿、性的な事柄、過去の交際相手のことまで公の場で中傷することが正当化されるわけではないですし、正直にいえば卑劣だなとさえ思います。
Xアカウント: Oのメッセージ
Iも根本的に誤解しておられると思うのですが、私はこの記事を書いたことについて一切「反省」の意を示したつもりはありません。
この記事を削除したのはIがショックで寝込んだと言い張ってきたからで、こうして記事が復活したのはIが私の態度を見て付け上がったからです。記事の内容とは全く関係ありません。Iがこの記事を読んで卑劣だと思うのは勝手ですが、それで他人への無礼が打ち消せるわけではありません。Iは私が善意で記事を削除したり、アーカイブの削除依頼を出していたのを、結局のところ訴訟の恐怖に震え上がって仕方なくやったと思っているのでしょう。
こうした善意を台無しにすれば、Iが切望していると主張していたはずの記事の削除からどんどん遠のくはずなのに、一体何がしたいのか最後まで理解できませんでした。
私はあなた方に何をされたとしても皆さんの住所を含めた個人情報を晒したりはしないですし、インターネット上で中傷することもありません。かたぎりさんが個人で行ったことについてはきちんと責任をとっていただきたいと考えており、繰り返しますがそうしようと思うなら私にとっては次のステップに移るのは早い方がいいはずです。
Xアカウント: Oのメッセージ
Iの本名や住所は記事の中で一切明かされていませんし、私の行為の対比として他人のプライバシーを明かさないという謎の宣言を並べるのはやはり意味不明です。即物的な心理学的テクニック本にでも載っていそうな構文ですが、これが通じるのはせいぜい記録を残さない口頭でのやり取りくらいではないでしょうか。もう一度言っておきますが、私への報復として他人のプライバシーを明かすことは全く因果関係の認められない卑劣な行為です。当たり前の宣言をまるで道徳的な振る舞いのように書き並べる意味が分かりません。
このまま「削除申請を続けています」と口で言い続ければ逃げられると思っているのかもしれませんが、今のまま静観することは絶対にありません。
Xアカウント: Oのメッセージ
こう吐き捨てられたのを確認したのち、私はXアカウント: Oをブロックしました。その直後からI(と思われる人物)は、数日にわたってごれんらく記載の電話番号へ非通知発信を繰り返しましたが、これらには一切応答しませんでした。
2024/07/11
それからI(と思われる人物)は、2024年7月11日に以下のコメントを投稿しました。
残念ですがご理解いただけなかったようなのであらかじめお伝えしていたとおり、7/15から大学・警察へのご相談と開示請求に移らせていただきます。それまでに示談に応じていただけるのであれば示談書を交わした上で刑事・民事ともに今後一切を不問に付します(これも以前お伝えしましたが、相場の最低ラインである10万円をこちらからは提示します)。ブロックを解除し、示談に応じていただくのが双方にとって最もよい選択肢だと私は信じていますが、なお誹謗中傷を続けるのであればそれがかたぎりさんの態度表明であると理解します。それでは、よろしくお願いします。
comment:202407111837
しかし、2025年4月時点で、Iが言うような法的措置から当然に予測できる大学からの連絡やプロバイダからの意見照会書は全く届いていません。2024年末にはXアカウント: Oのブロックを解除しましたが、以降は新たな要求どころかこれまでの荒唐無稽な主張に関する弁解さえ送られてきません。法的措置というのが言葉だけの強がりか、実際に弁護士なりに相談しても全く取り合ってもらえる水準になかったのか(これは記事をどう読み返しても当たり前のことです)は分かりません。ただ、Iが真っ赤な単色アイコンのXアカウント: Oに身を隠して育てたシニカルで尊大な自意識が、現実世界に飛び出してくることは決してないでしょう。
もしも、まだIが「今のまま静観すること」なく警察・弁護士・大学への相談を続けているなら、この記事を追及するのはもう諦めて、その時間とお金を次に会う他人への言動を改善するために使ってほしいと願うばかりです。
Xが攻撃的な言論空間を維持することに自覚的になって以降、自分の気に入らない主張の粗を探してなりふり構わず突いたり、誹謗中傷や侮辱だと一方的に主張してスラップまがいの威嚇を繰り返すことが一般的になりました。私たちはこのような他人を疲弊させるだけの存在に関わったり、あまつさえ実際に会ったりすることなどないよう、よくよく注意しなければいけません。