本文(2023/06/27)
文学フリマは大きくなりすぎた。少なくとも、私たちにとっては。
自分が参加している即売会が成長するのは素晴らしいことです! 中には、無条件でそう思う人もいるかもしれない。もちろん、来場者の立場なら――知らない人に揉まれて汗を押し付けられるのが嫌でなければ――効率よく一度にたくさんのサークルを回れるのはいいことだ。しかし、サークル参加の立場であってもなお、即売会の成長を手放しに賛美している者が多いのは驚きである。まるで、 自由 という文字に騙され、新自由主義に賛同する労働者階級のように。
コロナ禍は文学フリマにも大きな弊害をもたらした。第三十回文学フリマ東京は中止、その次の第三十一回文学フリマ東京は中止は免れたが開場のみ1時間繰り下げられ、今もその余波が残っている。最も大きな衝撃は、文学フリマ終了後の懇親会がなくなってしまったことだ。
そんなコロナ禍の中でも文学フリマは 順調な成長 を続け、先日開催された文学フリマ東京36では、帰途につく人たちで最寄りの流通センター駅(東京モノレール)が悲鳴を上げるほどにいっぱいになった。開催時間が減り、納豆のような匂いを放つカビご飯が配られ、さらには懇親会の代わりに電車で汗を塗り合うパーティが開かれ――通常人であればある種の地獄だと感じるはずだが、10780人という過去最多の来場者数を告げる公式アナウンスが流れると、通路はおろかブースの中からも拍手喝采が巻き起こった。それはなぜ?
もちろん、同人誌即売会がおよそ可処分時間の奪い合いで成り立っているのは、サークル参加の経験があればよく分かるだろう。同じサークルの2冊の作品を同時に読むことはできないし、離れた2つのサークルに同時に立ち寄ることはできないからだ。SNSなら指一本でスクロールとタップすれば足りるような動作を、ここでは自分の手や足や口をきちんと動かしてせねばならない。
可処分時間というのは、ふつうは1日のうちで自分の判断で自由に使える時間を指し、SNSやゲーム、動画サービスなどの市場でよく使われている。給料から税金や保険料を差し引いた可処分所得から着想を得た概念だろうが、所得とは違って誰しもが平等な時間からやりくりしなければならない点で異なる。
東京ビッグサイトや大田区産業プラザPio、東京流通センターなどの会場を貸し切って開かれる同人誌即売会は、開場から閉場までたいてい5~6時間程度の猶予しかない。つまり、即売会における可処分時間は最大でも6時間と考えることができる。人によっては早く帰るかもしれないし、途中で休憩すればもっと短くなる。
さて、文学フリマ東京36は1435サークルが出店したという。これは、私が7年前に初めてサークル参加した第二十三回文学フリマ東京の746サークルの2倍だ。しかし、コロナ禍以後の文学フリマは開場のみ1時間繰り下げられたから、1サークルあたりにかけられる時間は29.0秒間から12.5秒間と約43.3%に減少している(かつては2.3倍もあった、と表現したほうが明快かもしれない)。
おや? いま、私は開場から閉場まで全ての時間を全てのサークルに立ち寄って平等に消費する奇特な存在を自然に仮定したわけだが、これに違和感を覚えただろうか? 変だ、と思うのは非常によいことだ。その気持ちこそが、即売会が大きくなってもあまり嬉しくない現象の正体に他ならない。
では、全てのサークルに平等に立ち寄らないあなたは、どのようにして立ち寄るべきサークルを決めたのだろうか? 好きなジャンル(島ともいう)、知人がやっているサークル、有名なサークル、SNSで告知がバズっていたサークル……いろいろな方法で絞り込むことができる。会場マップに印を付けて、途中で何冊か面白そうなものがあれば買えるくらいの予算を持っていざ会場へ。すると不思議、興味のないサークルは平凡な書割に、興味のない島は単なる通路に変わってしまう。
競争はいいことだ。この傾斜こそが、即売会の成長を喜べるサークルとそうでないサークルを分けていくから。
もう少し掘り下げてみる。即売会の成長とサークルの競争にどのような関係があるか考えるために、即売会の対象ジャンルに興味がある読者の潜在空間Kを仮定してみよう。このとき、ある即売会EはKから一定数を来場者として取り出す写像といえる。すると、あるサークルCもKから購入者を取り出す写像と考えられるだろう。これらを組み合わせると、即売会EでサークルCがどれだけの購入者を集められるかが明らかになる。
即売会が成長するとは、読者の潜在空間を広くカバーできるということだ。そしてそれは参加サークル数の拡大によって成し遂げられる傾向にあるらしい。広く来場者が集まれば、各サークルの潜在的な購入者も多く集まるのだから、単純に考えれば全員が得をするはず。しかし、実際はそうならない。当然、開催時間はサークル数に応じてスケールしないからだ。
即売会EとサークルCが重なっても必ずしもマッチしないことを踏まえて、ある読者がある即売会に出店したあるサークルに立ち寄る時間Aについても導入しよう。来場者がどのように時間を使うかを考えると、いくら即売会を成長させても各サークルの利益が増えるとは限らないのが分かる。以下の図では、その事実を時間を示す図形の薄さで表現した。
サークルに関する仮定が全くなければ、参加サークル数に逆比例する――開催時間をサークル数で割った――ような関数になるはずだ。これはまさに、先ほど出てきた全てのサークルに平等に立ち寄る奇特な存在である。この場合、即売会が無限に成長するとそれぞれのサークルにかけられる時間は0に収束する。
しかし実際は、どんなジャンルか、知り合いかどうか、事前の宣伝はどうか、当日のディスプレイはどうかといったサークルの特徴があり、それに応じてサークルにかけられうる時間は変わる。隣に配置されたサークルによる増減があるかもしれないし、列をなすようなサークルならより多くの時間をかけねばならない。
注意しなければならないのは、それぞれの読者がかけられる時間の合計は開催時間を超えられないことだ。全てのサークルに全く無駄なインターバルなく12.5秒間ずつ立ち寄っても得られるものは少なく、また会場の人口密度が上がればその作戦を完遂すること自体が現実的ではなくなる。ふつうはそれぞれの来場者がサークルに順位を付けて周り、その周囲にラプラス分布のような広がりを持った移動計画を立てるはずだ。つまり、 書割 のサークルには立ち寄らず、その時間を特定のサークルに振り分けている。
では、その移動計画の上位に選ばれるように努力すればいいんですね? その通り。私にそれほどの熱気が残っていれば、今すぐ次回文学フリマの申し込みを済ませ、こんな記事は書かずに 文学 で有名になる手段を模索していただろう。でも、そうはならなかった。私たちのサークルは、文学フリマが成長すればするほど時間範囲の面積が薄くなっていった。
こうも開催規模が大きくなると、当日の宣伝やブースでの展示で何かをアピールするには遅すぎる。来場者は事前にSNSでの告知を調べ、Webカタログを眺め、それらの魅力を比較して移動計画を立てるほうが得られるメリットが大きい。すると、ブースでの展示は購買意欲には無意味か、計画にないサークルとして参考程度に眺めて通り過ぎるだけだ。サークルに興味のない人の爪先は決してブースには向かないので、簡単な画像認識でも識別できる。
同人誌即売会の移動計画に食い込むためにインターネット・バズ・パワーが必要なら、綺麗にブースを飾り付けても誰も見向きしないのなら、なぜ誰もが面倒で疲れる即売会に向かうのか分からなくなる。リアルで会って交流したい? オフラインならではの魅力がある? もしそうならば、開催時間が減らされ、懇親会まで消された文学フリマに賞賛を送るのは今すぐやめたほうがいい。おそらく、彼らは最後にあなたの敵になるだろうから。
即売会が成長して恩恵を受けられるのは、主催と大多数の来場者と、あとは少数のサークル参加者だけである。それ以外は、じわじわとサークル参加費対効率を下げながらも笑顔で成長を賛美して拍手喝采するしかない。平凡な書割に許されるのはそれくらいだ。
私が初めて同人誌即売会にサークル参加したのは、2015年の夏のことだった。C88――コミックマーケットというなんとも広く大きな概念名の即売会は、やはりその名の通り様々なジャンルの創作を包摂する(少なくともしたいと思っている)歴史を持っていた。そうでなければ、胡乱なエッセイをホチキスで留めただけの無料の何かを頒布する機会は得られなかったから。
でも、私たちが最初にコミックマーケットへのサークル参加を選んだのは、即売会に並ばずに入場できるからだったし、与えられた机に冊子の体をなした何かを並べられればそれでよかった。実態はほとんどダミーサークルに近かったと思う。だから、実は当時の作品は変態美少女ふぃろそふぃ。の歴史には残っていない。
その次のC89では、印刷所に頼んだきちんとした体裁の作品を頒布した(参考)。来場者の需要やアピールしやすい魅力を研究したものではなく、私たちが書きたいものを書いただけの 文学作品 だ。しかし、コミックマーケットの一次小説・詩歌ジャンルに大きな需要はないので、自サークルどころか島全体へ立ち寄る人が少なかった気がする。それ以降、気まぐれでアニメ島に出店したC94を最後にコミックマーケットへの参加はしていない。その頃にはもう、エッチな同人誌の島にいち早く飛び込める嬉しさをあまり感じなくなっていた。
コミックマーケットと並行して文学フリマへの参加を始めたのは、コミックマーケットよりは 文学作品 の居場所があると思ったからだ。当時は、長蛇の列をなすような即売会ではなく、並ばずに入場できることによるメリットはほぼなかった。単に、私たちが書きたいものを売り出すにはちょうどいい機会だったのだ。そして、少なくともコロナ禍より前は、需要や魅力を気にせずに書かれた作品がたくさん集まる場所だったと思う。
次回、文学フリマ東京37の募集予定は2000ブースに増えた。前回の1.4倍で、7年前と比べれば2.7倍だ。しかし、もう需要や魅力を気にしない身勝手な作品の居場所はない。今でも訴求力のある風景写真やコスプレ女性のポートレート集を主としたサークルが出店しているし、文章作品でさえ素敵なイメージ画を添えた表紙や エモい ポスターはもちろん、SNSでの宣伝にも力を入れなければ、移動計画の候補にすら入らなくなった。いずれは、 文学をテーマにした 漫画やイラスト集が幅を利かせる未来さえ見えてしまうのは、私の想像力が強すぎるからだろうか。
世界は可処分時間の奪い合いで進化する。きっと同人誌即売会もそうだと思う。しかし、文学フリマは大きくなりすぎてしまった。インターネットが大好きなあなたにとっては、むしろいいことなのかもしれない。
補足・注意喚起・お気持ち表明2(2023/07/02)
導入
この記事をお読みになった方の中には、「なんてダサいやつだ! フォロワーに晒し上げてみんなで笑ってやろう! ネットの海に晒し上げて一生残してやろう!」という義憤にも似た怒りに包まれながら記事をシェアする指を動かそうとしている方もいるでしょう。実際、「あらゆるWebページに対して勝手な説教を垂れたりその説教を一覧表示できる陰湿人間御用達サービス」ことはてなブックマークに寄せられた反応の中にも、とりあえず悪い印象を残すためだけの曖昧で抽象的な中傷がちらほら見られます。
しかし、みなさんにはこのような 感情の無駄遣い をせず、もっと有用で価値のある時間の使い方をしてほしいのです。
このたび、残念なことに上記はてなブックマークへの反応よりはるかに強い怒りを典型的なインターネット薄ら笑いで表明するアカウントが出てきてしまったので、勘違いや誤りを指摘しつつこの節で紹介します。我を忘れてこの記事をシェアする前に、あなたの義憤や怒りをいったん冷静に分析していただきたいところです。
今回取り上げるアカウントは、「皆月蒼葉」と名乗る滋賀県出身のSF小説作家さんです(何かの文学賞を受賞している偉い作家先生のようです)。TwitterとMastodonでは「蕎麦」という名前を使っているとのこと。記事執筆時点では、Twitterで野球の実況やぼっち・ざ・ろっく!のイラストツイートのシェア、毒にも薬にもならない手描きの日記画像のアップロードなどの活動をしています。後半の主張を見ると、恋人や友だちに恵まれ、仕事も上手くいっていて、犬を飼っている犬派の方のようですね。
皆月さんからいただいたお怒りは「承認欲求ダサい」「自意識ダサい」をベースとする少し古めの匿名掲示板にありがちな生きづらいマインドを基礎にしていて、年齢がある程度高いことを窺わせます。レスバトルの手法も、相手より精神的優位に立つことのみを追求した「論点ずらし」「誤解を恐れない決めつけと強弁」「余裕アピール」などの古典的な手法に支えられています。先日、【対談】菅野完×小山(狂) ─「男性差別」は存在するのか?─ を読みましたが、ほんのりとこのような噛み合わなさを感じる内容です。このような方にあまねけ!の記事がリーチしたのは一種の悲劇でした。
皆月さんのお怒り 第1期(2023/06/27)
自分の同人誌が大勢の人間の目にとまるよう努力することもせず、文フリが大きくなりすぎて自分のサークルが無視されるようになったなどと主張するの、端的に言って”クソダサい”な……
蕎麦(@m_soba):1673661801404289026(2023/06/27 20:57)なんか必然性もなく数式とかまで使ってそういうこと言ってるの、ダサすぎて涙が出てくる
蕎麦(@m_soba):1673661917477363715(2023/06/27 20:57)さっきのはこの記事への悪口なんですが、読むだけで「あっ、この人の本おもしろくないんだろうな……」と感じさせてくれるスモーキーな味わいがある /* この記事へのリンク */
蕎麦(@m_soba):1673662759588839425(2023/06/27 21:01)
これら2023/06/27のツイートを第1期とします。第1期の特徴は、「クソダサい」「スモーキーな味わい」などといった具体性のない中傷での精神的優位性の確保です。第1期の特徴と言いつつ、最後までこのレスバトルテクニックが端々に散りばめられています。目の前に文章があるのに、どこがどうダサく、どこがどうスモーキー(ってそもそも何?)なのか示しながら説得性を持たせることを避け、悪い印象を与えて中傷することだけを目的としています。匿名掲示板ではまだまだよく見かけるマインドですが、Twitterでまだこのようなアカウントが凍結されていなかったのは、X社の言論の自由を支える姿勢を補強する根拠になるかもしれません。
こう言うとおそらく予想できるのが「そこまで労力をかけて反論する価値のある記事じゃねえよ」という反論なのですが、そこまで分析する価値がないのに悪口だけは言いたいって、あまりに怒りに取り憑かれすぎていますよね。作家としてこの記事に一家言あったようですが、サイトの自己紹介を見るまで作家さんだとは全く予想できませんでした。
あなたはどうですか? とにかくただ悪口だけ言えれば満足?
また「涙が出てくる」とありますが、おそらく涙は出ていません。カッコいい作家さんは、人の記事ひとつで涙を流すなんてクソダサいことはしないはずですからね。インターネット特有の大げさ表現なら、震えも止まらなくなっていて欲しかったところです。
皆月さんのお怒り 第2期(2023/06/28 20時台)
昨日のくっそダサい物書きかぶれさんから直接反応をいただいてたみたいなんだけど、反応があまりにダサすぎて直接反応し返すの躊躇われるので、ここは矛を収めておいてやろう
蕎麦(@m_soba):1674015272976654345(2023/06/28 20:21)努力してないのは文面見る限り明らかだし、そこをどうこう言われるのは努力不足すら認識できていないのか……と心配になるな。自主監視云々についても、僕は流れてきたRTを読んで反応しただけなのでなんも監視しとらんしお門違い。
蕎麦(@m_soba):1674015645212770304(2023/06/28 20:23)
次の日。前日の雑語りでスッキリしていたところで私のリツイート通知に気付き、またむくむくと怒りを思い出してきたのでしょう。どのように言及されているのか気になって、こちらのツイートを直接見に来ていただいたみたいです。ここでも「くっそダサい」「物書きかぶれさん」「ダサすぎて直接反応し返すの躊躇われる」といった優位性確保の鳴き声は欠かしません。
えーと「努力してないのは文面見る限り明らか」ですか? それ、どこの話でしたっけ? 勝手な読解をさも当然みたいに書かないでほしいなあ。
ここで「自主監視云々」と出てきたのは、私の以下のツイートを自分に対する言及と勘違いした致命的な誤読のようでした。なぜ致命的なのかというと、後半で私が皆月さんのツイートを閲覧し、リツイートしている点について「監視ダメとか言っといてお前もやってるやん笑」という旨で嘲笑しているのですが、それらの根拠が崩れてしまうからです。
あらゆるWebページに対して勝手な説教を垂れたりその説教を一覧表示できる陰湿人間御用達サービスにロックオンされており、厳しい
かたぎりあまね(@amane_katagiri):1673708833234120706(2023/06/28 00:04)
インターネットにある程度詳しい方はお分かりかと思いますが、これはホットエントリに載りつつあったはてなブックマークに対するものです(最終的に200件程度に収まりました)。このツイートは皆月さんのツイートやそれを私がリツイートしてから2~3時間ほど離れており、その間に何か別の出来事があったのではないかと考える余地があるはずで、後半に論拠として使うならなおさら妥当性を検証すべきだったでしょう。
仮に、たとえこれがはてなブックマークに対するものだと理解できなくても、ツイッター上では既に皆月さん以外の言及もいくつか存在しており、「お門違い」といったまるで自分だけに向けられた言葉であるような表現は全くの誤りです。もちろん「僕は流れてきたRTを読んで反応しただけなので」というのも、「自分は余裕、相手は必死」という構図を作るためのレスバトルしぐさですね。
常に自分に目線が向いていると勘違いすると、このような致命的な誤りを犯してしまいます。みなさんにはこのような誤りをしてほしくありませんが、もしかしてもうやりかけてますか?
マッチョってこういう人がよく使いたがる修辞なんだけど、そもそも「同人誌即売会で読まれたい、上に行きたい」っての自体がマッチョな意思を内包してません?自己矛盾ですよ。結局頭のよさそうなこと言ってみたいだけの子供なんだよな。文中の数式がそれをよう物語っとる。
蕎麦(@m_soba):1674016064106295296(2023/06/28 20:25)
ちなみに、言及先と思われる「マッチョ」を含む私のツイートはこちらです。
こういう記事を「努力もしないで」「クソダサい」「スモーキー」などとバカにして切り捨てる自主的な相互監視やマッチョな世界観によって、弱小創作サークルは思ってもない拍手喝采を強いられてるってわけ
かたぎりあまね(@amane_katagiri):1673667159346618368(2023/06/27 21:18)
えーと「こういう人」ってどういう人? 「マッチョ」は弱音を吐く弱者が使う言説?みたいな言及でしょうか。先日の菅野完氏の「単にセックスできへんことをゴタゴタ言うとるオッサンやんけ」といった言説を思い出しますね。パワーがあって素晴らしい。ひょっとしたら同年代くらいなのかもしれません。
このツイートはすごいです。さらに「同人誌即売会で読まれたい、上に行きたい」の論拠も分かりません。「即売会会場での反応が薄いからいったん出なくていいかな」という記事を「上に行きたいやつの弱音」なんて勝手に言い換えられたら、もうなんでもありの無法地帯ですね。
いちいち指摘するのもしつこくなってきましたが、「自分は大人、相手は子供」という構図のための呪文も含まれています。モデル化の試みが何か気に障ったなら悪いことをしたのかもと思いつつ、特に具体的な誤りを指摘されたわけでもないのでこれもただの曖昧な批判になってしまいました。触れるならせめて、モデル化の詳細に触れるはてなブックマークコメントくらいの中身はほしい(これについては、即売会が固定なので添え字を付けていないという補足はしたいところ)。まぁ、単に叩けそうなところを探して回った結果なのが分かります。
自分の記事が炎上したときに効いてないですよアピールするの、本当にただただ情けないだけなのでやめた方がいいですよ。いい大人だろお前も
蕎麦(@m_soba):1674020972498915329(2023/06/28 20:44)
ここらへんは「ただただ情けない」「いい大人だろお前も」などの鳴き声です。読めば読むほど印象操作でしかないので、特に掘り下げません。
そもそも本当に効いてない人はわざわざ自分の記事のURLでエゴサして反応をRTしてお気持ち表明したりしないのであって、それをやってる時点でお前はガンガンに”効いて”るんだよ……
蕎麦(@m_soba):1674023927604195328(2023/06/28 20:56)
ハッハッハッ、「自分の記事に対する変な反応を取り上げてコメントする」だけのことをこんなに露悪的に表現できるなんて、さすが文学賞をもらった作家さんだ。自分が書いたものに対して反応するなというのは、商業作家さんのマーケティング戦略としてはありえるでしょうが、あいにく私はあまねけ!の運用で生計を立てているわけでもありません。 ama.ne.jp
なんて短くて分かりやすいドメインで開設している個人サイトなんだから、反応くらい探しますよ。ローマ字子音で表現したカップル名の二次創作でさえ、公式はしっかり検索しています。
ましてや、記事のURLを直接貼って「この記事への悪口」ですなんて言っているのに、リツイートやコメントすれば「ガンガンに”効いて”る」なんて決めつけるのって、あまりに自分の言説に対する反論を受け止める誠実さに欠けていますね。記事への反応を期待するのは下品で隠すべきこと? 自分の気持ちをしっかり書くのはダサい? こういう「承認欲求カコワルイ」「自己主張キモイ」的な言説からも、皆月さんの抱えるいかにも古い匿名掲示板の空気が漂っています。
こういう作家さんって、自分の作品を根拠も薄く批判、中傷されても気にしないのかちょっと気になります。気にしないからこそ、他人を薄い論拠でビシバシ理不尽に叩くのかもしれませんけどね。
あなたは、承認欲求や自意識を叩いておけば勝てると思っているタイプ?
皆月さんのお怒り 第3期(2023/06/28 23時台 ~ 2023/06/29)
大昔の僕だったら直接RTして再反論してバカにしてたと思うので、本当に大人になったと思うよぼかァ
蕎麦(@minadzki@bbbdn.jp):110622423558067021(2023/06/28 23:57)これで抑えようのない自意識のモンスターがエゴサなりで件のツイートを見つけてお気持ち表明2してきたら爆笑しちゃうな、という期待はある
蕎麦(@minadzki@bbbdn.jp):110622428690543872(2023/06/28 23:58)
第2期から数時間。またまた文学賞も取っていない取るに足りない弱者がくだらない記事を書いていたことに対する怒りが再燃し、とにかく言及が止められません。
リツイートやリプライで適切に言及をリンクしないのは、別に大人になったからではなく、勝手な放言への責任を取らなくていいからです。脇の甘い言及に指摘を加えられる面倒を避けるためです。こうしておけば、今回のように実際に本人から指摘が来ても「わざわざ自分の記事のURLでエゴサして」なんて主張の正当性とは全く関係ないところでバカにする余地が生まれるので、皆月さんが大事にする精神的な勝利は揺るぎません。確実に勝ちに行くという意味では「本当に大人になった」のかもしれませんが。
すごいですね。歴戦のレスバトラーとして匿名掲示板でも活躍してきた気配を隠し切れません。それが誇るべきことなのかは分かりませんが。
僕はねえ、そもそも承認欲求のために創作してる奴が嫌いで、そういう奴が自分の創作能力のなさを外的要因に責任転嫁してお気持ちヤクザしてるのが反吐が出るくらい嫌いなんですよ。認められるためにペンを執るな。認められたいだけなら犬でも飼え。
蕎麦(@m_soba):1674072873936510976(2023/06/29 00:10)単に認められたいだけなら犬飼うなり恋人作るなり仕事がんばるなり友達作るなりいくらでもコスパのいい手段があるわけですよ。それをわざわざ創作にいって、それがうまくいかないとわめき立てる。バカじゃないのかと思ってしまう。それこそ本当の努力不足ですよ。
蕎麦(@m_soba):1674074239614455808(2023/06/29 00:16)
ここまで来ると、もう全く記事の中身は関係ありませんね。記事を踏み台に「承認欲求のために創作してる奴」の雑語りに移ってしまいました。掘り下げられるところがなくて残念。犬も恋人も仕事も友だちも突然出てきましたね。私は犬も恋人も仕事も友だちもあなたより完璧ですが、だとしたらなんなんでしょうか? 皆月さんに作家や作家志望のお友だちがいたら、変に刺さってないか心配です。このツイートを気にしていたら、創作ってそんなに敷居が高いことじゃないですよって言ってあげたいです。
……え、創作ってそんなに敷居が高かったんですか? 文学賞を取っておらずすみません……。
皆月さんのお怒り 第4期(2023/06/30)
ここから、私が皆月さんの言及に気付いて改めてシェアしたところ、2日経ってもなお怒りを忘れられないようでどんどん中傷が続きます。
わざわざ自分の記事のURLでエゴサして反応をRTしてお気持ち表明した人、反論が気になって通知もないのにわざわざアカウントを監視しに来たりしたら面白いな、という思いもあってRTせずに言及したんだけど、マジでやってて爆笑してる。自意識強すぎ。これで「自主監視」がどうの言ってるのギャグか?
蕎麦(@m_soba):1674644080431861760(2023/06/30 14:00)
全体的に鳴き声ですが、「これで『自主監視』がどうの言ってるのギャグか?」が前述の指摘通り間違っているので、本当にどこも掘り下げる価値がないです。もう少し冷静になって叩いてほしい。
そもそも、自分が書いてる記事へのコメントが気になるのって、自然なことなので気にしない方がいいですよ。皆月さんのスタンスとして「反応なんて気にせず投稿し続けるのがクール!」みたいに生きるのは勝手ですが、それを他人に強要することはできません。
後から「この記事はこういう意図で書いたものでして〜」とか補足するのマジでダサいし文才ないな。もの書くなら書いたもの一つでちゃんと完結させろや。それができないなら向いてないから今すぐ筆折った方がいいよ……。
蕎麦(@m_soba):1674644245377085441(2023/06/30 14:01)「どうせ小説一つも読まずに言ってる」みたいなこと言うとりますけど、そもそもお前の小説の話なんかしてねえよ。お前の記事とそこから透けて見える精神についてバカにしてんの。書けないだけでなく読めもしないのか?もういいから犬飼えって。犬はいいぞ。
蕎麦(@m_soba):1674644511581143040(2023/06/30 14:02)
これらは以下の私に対するツイートへの言及のようです。
ここまで別に1本も作品を読まず、たぶん「こんな泣き言言うやつの作品は面白くないから読まない」で、もちろん完全勝利なんだよね
かたぎりあまね(@amane_katagiri):1674637815102177281(2023/06/30 13:35)「おれの書いてる作品は非常に面白く最強で、これからも百合をガンガンやっていくという意思が大前提にあり、それはそれとして文フリは人が多くてダルくなってきたからいったん中止!という気持ちをキモい文体で出力した記事です」っていう前提をちゃんと冒頭に書かないと、文脈外の被害者が増えそうだ
かたぎりあまね(@amane_katagiri):1674637815102177281(2023/06/30 13:45)
曖昧悪口「ダサい」「文才ない」「今すぐ筆折った方がいい」と上から目線の「お前」連呼が輝きますね。やっぱり、敬意とか誠実さを学ぶ機会がなかったのかな。悪口として「今すぐ筆折った方がいい」なんて選ぶんですね。本当にすごい。この方って本当に作家さんなんでしょうか。何らかの理想と実態の乖離を起こしていないか心配です。
また、蕎麦(@m_soba):1673662759588839425で「『あっ、この人の本おもしろくないんだろうな……』」と作品に言及したのは皆月さんであり、「そもそもお前の小説の話なんかしてねえよ」というのは完全な論点ずらしですね。都合のいい勝手な論点選びが通じるのは匿名掲示板だけです。
結局のところ、ちゃんと私の予想通り「完全勝利」のメソッドに入ってしまいました。つまらないですが、当たり前ですね。作品を読んで叩くほどの熱量はないけど、根拠のない放言で中傷したいだけなんですから。これが勝ちを取りに行く大人ってことですね。こんな大人にはなりたくないところです。
さて、これを注意喚起として読んでいる方に有用なアドバイスですが、「おれの書いてる作品は非常に面白く最強で、これからも百合をガンガンやっていくという意思が大前提にあり、それはそれとして文フリは人が多くてダルくなってきたからいったん中止!という気持ちをキモい文体で出力した記事です」という言及について、皆月さんと同じように後出しの補足だと思っている方は、この記事の対象読者ではないです。ちゃんと言っておきます。
この記事を読み始めた時点で「かたぎりあまね」が誰だか分からずに来た場合は、たぶんまともなコメントを書けないと思います。どうかその怒りは飲み込んで、もっと素敵で楽しい叩き放題のトレンド一覧に戻ってください。そうでなければ、もっと普通の記事を読んでくださいね。平和にやりましょう。
3ターン経ったので、ラップバトルに倣い以上で件の人への言及は終了したいと思います。楽しい時間をありがとう。
蕎麦(@m_soba):1674645044207439872(2023/06/30 14:04)ごめん!これだけ言わせて!めっちゃ監視するやん(また通知が来た)
蕎麦(@m_soba):1674647080734973957(2023/06/30 14:12)一応後出しじゃないよアピールだけしとくか。Mastodonでも活動しております。よろしくお願いします。 /* 蕎麦(@minadzki@bbbdn.jp):110622428690543872へのリンク */
蕎麦(@m_soba):1674647967247265792(2023/06/30 14:16)あんまりネットでレスバトルするとオキシ先生に「どしたん?ストレスたまってるん?w」って煽られちゃうからほどほどにしないといけないんだけど、レスバトルは楽しいからね……てめえやるかこにゃろ
蕎麦(@m_soba):1674650486983761920(2023/06/30 14:26)
最後は言い逃げ・余裕アピール・友だちアピールの匿名掲示板しぐさで終わりです。オキシ先生とやらが言い逃げのトッピングに使われて迷惑でなければいいのですが。ここも特に掘り下げるべきことはありません。この記事に対する反応があれば「あれ、3ターンで終わりのラップバトルじゃなかったんですか」と返すのが礼儀なんでしょうかね。
ここまで読んでもなお、記事に言及する必要があれば下部「読んだ」ボタンを押して、お好きなSNSにシェアしてください。数日後にまとめて検索して、新たな犠牲者として取り上げるかもしれません。